乳腺外来
乳腺専門の女性医師による超音波検査と診察を、毎週火曜日に予定しています。乳房を自分で触っただけでは、良性か悪性かがわからないことがあり、意外と良性疾患が多いのです。乳房のさまざまな症状「しこり」「ひきつれ」「分泌」「痛み」などに対して検査を行い、良性(乳腺症、線維腺腫、のう胞)と診断されれば適切な経過観察を、悪性(がん)の疑いがあれば専門病院への紹介も行います。1人で悩まず、まずは乳腺の専門医にご相談ください。
乳がん
- 乳がんは、乳房のなかにある乳腺(母乳を作るところ)にできる悪性腫瘍です。日本人女性のかかるがんの中で、第1位を占めています。日本人の乳がんの数は、増加してきています。
- 初期の乳がんは無症状で食欲がないとか体調が悪くなるという全身症状はほとんどありません。
- 注意すべき症状。下記のような症状を認めました場合は、早めに受診するようにして下さい。
- 乳房にしこりがある。
- 乳房にひきつれ、くぼみがある。
- 乳頭(乳首)から分泌物が出る(下着にシミがつくことがある場合も相当します)。
- 乳頭(乳首)が陥没したり(落ち込んだり)、ただれや、変形がある。
- わきの下に触ると硬いものがある。
乳がんと紛らわしい代表的な良性疾患
<乳腺線維腺腫>
- 乳腺良性腫瘍の中で、最も頻度が高いです。
- 15〜35歳の間の女性に最も多く認められます。高齢になっても認めることがあります。
- 通常、痛みはありません。
- 多発することもあります。
- 線維腺腫に癌化が起こる確率は0.02%で非常に稀です。
<乳腺症>
- 乳腺疾患の中で、最も頻度が高い疾患です。
- 触ると硬くなっていたり、しこりができていたり、乳房の痛みや乳頭(乳首)からの分泌物が出たり、いろいろな症状が見られます。
- 近年、乳腺症のほとんどが乳がんと無関係であり、乳腺症は病気と捉えない考えが一般的になってきています。
<乳管内乳頭腫>
- 30から50歳代にかけて、多く見られます。乳管内にできる腫瘍です。
- 症状は乳頭異常分泌(乳首から分泌物が出る)を呈することが多いです。
- 乳がんを合併することがあります。